情熱再び その2

お金がない・・・そこで僕は考えた。

 

小学生でもできるアルバイト。

 

そうです新聞配達を始めたのです。

 

田舎町の新聞配達は、僅かなお金しかもらえなかったのですが、

 

当時の1ヶ月のおこずかいの平均が1000円の時代、僕は4000円稼いでいたのです。

 

今考えればとんでもない安い金額だ。それでも他の子に比べるとリッチな小学生だったな。

 

当時1/144ガンダムは300円 1/100は700円 1/60が2000円だった。

 

ほとんどのガンプラは買うことができるようになっていた。

 

中学生になると行動範囲が広がる。

 

ここでさらに購入意欲が加速。ちょっと遠くの町の模型店へも足を延ばした。

 

見たこともない外国のプラモデルなんかも置いてある店。

 

ガンプラ以外にも手を出し始めた。お金が尽きるまで。

 

塗装をすることが当たり前になっていた。

 

はじめて塗装した模型が完成した時の感動。たぶん今見るととんでもない出来だったと思う。

 

中学生になると自分より器用な子たちもいた。大いに刺激になった。

 

ホビージャパンを読みだしたのもこの頃。とにかくこんなすごい作品を作ることができる大人がいるんだと思った。

 

中学生の間は運動部に所属していたが、部活をしながらも模型を作る暇はあった。

 

そして模型作りは受験勉強の敵になりしばらくはおあずけ。

 

受験が終わってから思いっきり作ればいいや・・・

 

しかし、高校生になると勉強に追われ模型を作る暇はなくなっていた。

 

それでも模型と模型誌は買い続けた。結局キットと雑誌は増えていくが作品は増えない。

 

高校3年間は大して成績もよくなく悶々としていた。

 

好きなことができないということは、こんなに辛かったのかと今になって思う。

 

悶々としながら僕は成人。(とはいえ時はバブル時代、それなりに人生を楽しんでいたりもしたが・・・)

 

社会人になってからは仕事をすることが精いっぱいになっていたと思う。いつしか模型に対する情熱は薄れていた。

 

気が付けば模型も模型誌も買うことさえやめた。

 

それから数十年、

 

実家の部屋に作っていないプラモデルの山。いつまでたっても捨てられない。

 

思い切ってオークションで処分を始めたのは数年前。

 

好きな人に作ってもらえればいいやと思い・・・100個以上処分した。

 

でもどうしても処分できなかった模型がまた残る。

 

それからさらに数年、その箱を見るたびに思い出す。

 

もう一度自由に模型を楽しみたい。と思うようになった。

 

作ってた時はあんなに楽しかったじゃないか!

 

年齢なんて関係ない。生きている間に全部作るぞ!

 

下手だって構わない。誰に評価してもらうためでもなく、

 

自分が心から楽しめるように。

 

まだ続くかも・・・

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